その位に在らざれば、その政を謀らず
読み方:その くらいに あらざれば、その まつりごとを はからず
意味
自分がその地位・役職に就いていないなら、その役職に属する政治や方針について、勝手に計画したり議論に介入したりすべきではない、という意味。各人が自分の職分と責任の範囲を守ることの大切さを説く。
由来
中国の古典『論語』泰伯篇にある孔子の言葉「不在其位、不謀其政(その位に在らざれば、その政を謀らず)」に由来する。孔子(紀元前551年頃~紀元前479年)の思想を伝える言葉で、『論語』は戦国時代(おおむね紀元前5~3世紀)に編纂されたと考えられている。
備考
本来は職分を越えた政治への介入を戒める語。現代では、必要な助言や組織横断の協力まで否定する意味で用いるのは適切ではない。
例文
- 担当者でもないのに会議の方針を決めようとするのは控えよう。その位に在らざれば、その政を謀らずという。
- 部長は、他部署の人事に軽々しく意見を出さず、「その位に在らざれば、その政を謀らず」と自分を戒めた。
- 役割分担を尊重するためにも、その位に在らざれば、その政を謀らずという姿勢は大切だ。
分類
類義語
- 分をわきまえる
- 職分を守る
- その職にあらざればその政を謀らず
- 餅は餅屋
対義語
- 越権して口を出す
- 他人の領分に干渉する
- 出しゃばる