けんもほろろ
読み方:けんも ほろろ
意味
人の頼み・質問・働きかけなどに対し、まったく思いやりや愛想を見せず、冷たく突き放すように応じる様子。「けんもほろろに断る」「けんもほろろに追い返す」のように用いる。
由来
「慳もほろろ」と書くことがある。「慳(けん)」には物惜しみをする、思いやりがないという意味がある。「ほろろ」はキジの鳴き声に由来する語とする説などがあるが、語全体の確かな成立事情には不明な点が多い。少なくとも近世、江戸時代には用例が見られる日本語の慣用表現である。
備考
主に「けんもほろろに~する」の形で、相手の冷淡で取り付く島のない態度を表す。単に断る場合よりも、ぞんざいで思いやりのない応対という強い含みがある。
別表記
- 慳もほろろ
- けんもほろろに
- 慳もほろろに
誤用・混同注意
- 「けんもほろろ」は、単に忙しくて断ることではなく、相手を冷たく突き放すように応対する様子をいう。
- 「犬もほろろ」「剣もほろろ」などと書くのは誤り。一般には「けんもほろろ」または「慳もほろろ」と表記する。
例文
- 新しい企画を持ち込んだが、部長にけんもほろろに退けられた。
- 道を尋ねた旅行者を、その店員はけんもほろろに追い返してしまった。
- 何度謝っても、彼女はけんもほろろで、話を聞こうともしなかった。
分類
類義語
- にべもない
- つれない
- そっけない
- 冷淡に扱う
- 取り付く島もない
対義語
- 愛想がよい
- 親身になる
- 懇切丁寧に応じる