あんだら百の阿呆らし
読み方:あんだら ひゃくの あほらし
意味
あれこれ案を考えるだけで実行に移さないのは、百人の阿呆がいるのと同じほど愚かで、ばかばかしいという戒め。計画や思案を重ねるだけで満足せず、実際に行動することが大切だという意味でいう。
由来
江戸時代に成立・流布した上方いろはかるたの「あ」の札として知られることわざ。正確な初出年や作者は不明である。「あんだら」は「案なら」、すなわち案を立てることだけなら、という趣旨の古い・方言的な言い回しとされる。
備考
現在は日常会話ではほとんど使われない古風な表現。上方いろはかるたの「あ」の札として知られる。「阿呆」は関西で一般的な「ばか」の意。
別表記
- 案だら百の阿呆らし
- 案だら百の阿呆らしい
- 案なら百の阿呆らし
- 案なら百の阿呆らしい
誤用・混同注意
- 文字どおり「百人の阿呆をあざける言葉」とだけ解するのは不十分で、主には思案や計画ばかりで実行しないことを戒める表現である。
例文
- 会議で企画案ばかり増えるのに、誰も実行に移さない。まさに「あんだら百の阿呆らし」だ。
- 彼は計画を練るだけで一歩も動かないので、先輩から「あんだら百の阿呆らしにならぬよう、まず試してみなさい」と言われた。
- 完璧な案が出るのを待ち続けるより、小さく始めて検証したほうがよい。あんだら百の阿呆らし、という戒めである。