あかん三切れ
読み方:あかん みきれ
意味
食べ物は、満腹になるまで食べるのではなく、「まだ食べたい」と思うくらいでやめるのがよい、という意味。食べ過ぎを避け、少し物足りない程度に節制することの大切さをいう。一般に「あかん三切れ、よかん半分」と続けて用いられる。
由来
「飽かん三切れ、よかん半分」として伝わる、食事の量に関する日本の生活訓である。「あかん」は「飽かん」、すなわち飽きない・まだ欲しいと思う意、「よかん」は余分・余りの意を含む語とされる。成立した正確な年代や特定の著者は不明だが、近世以降に上方で親しまれ、上方いろはかるたにも採られたとされる。
備考
現代語の「あかん(駄目)」ではなく、「飽かん(飽きない)」の意。単独でも通じるが、「あかん三切れ、よかん半分」という形で紹介されることが多い。
別表記
- 飽かん三切れ
- あかん三切れ、よかん半分
- 飽かん三切れ、余かん半分
誤用・混同注意
- 「あかん」を現代語の「駄目だ」という意味に取り、「三切れ食べてはいけない」という禁止表現だと解釈するのは誤り。ここでは「飽かん」、すなわち飽きない・まだ欲しいと思う意である。
例文
- 夕食はあかん三切れの心がけで、腹八分目にしておこう。
- 祖父は、食べ過ぎそうになると「あかん三切れや」と言って箸を置いた。
- 宴会では料理が多いが、健康のためにはあかん三切れを忘れないようにしたい。
分類
類義語
- 腹八分目に医者いらず
- 腹八分目
- 過ぎたるは及ばざるがごとし
対比・対照ことわざ
- 腹八分目に医者いらず
- 過ぎたるは及ばざるがごとし