丹
意味
1. 深い赤色。特に辰砂(しんしゃ)という硫化水銀の鉱物の色を指す。古代より顔料や不老長寿の薬の原料として珍重された。この意味から、赤色の顔料や塗料そのものも指す。
2. まごころ。偽りのない誠実な気持ち。赤色が持つ純粋さや、貴重な鉱物が持つ本質的な価値から転じて、心臓から出る真実の気持ちを表すようになった。
3. 古代中国の錬金術で作られた不老不死の薬、仙薬(丹薬)のこと。また、一般に精製された丸薬や薬そのものを指すこともある。
読み方
音読み
タン
訓読み
あか/まごころ/に
字形情報
画数
4画
部首
丹
字源
象形文字。地中深くにある赤い鉱物(辰砂)の形を象った字。枠(井戸や穴)の中に点(鉱物)がある形として成立した。この赤い鉱物が古代において重要であったため、色や薬、まごころなどの意味に発展した。
Unicode情報
コードポイント
U+4E39
Unicode名
CJK UNIFIED IDEOGRAPH-4E39